のんびり旅

以前デンマークのフォルケホイスコーレに留学していました。旅行、たべもの、考えたことなどを書いていく予定です

授業はフィーリング重視

おそらくどこのホイスコーレでも大枠は変わらないのでは?と思い

今回は簡単に私が通っていた学校の授業を紹介します。

 

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まず、私の学校ではメイン科目1つと、選択科目2つを選ぶ形式になっていました。

 

科目

●メイン科目

Music

Outdoor

Eventlab

Compass

 

●選択科目

Permaculture garden
Art / Ceramics
Band
Body, gender and sexuality
Danish language and culture
Adventure sport
Hunting and nature
Art class – process and expression
Political activism
Yoga and mindfulness

他の学校にはあまりない科目もあったので、何回か新聞に取り上げられたことも

あるようです。

 

科目の選び方

HPから科目はこういうものかーと確認してから入学の問い合わせをしました。

その際、様々な個人情報を記入するのに加えて、メイン科目を選びました。

 

選択科目は現地についてから、各授業の先生がプレゼンテーションを行い

その内容や難易度、かかる費用などを考え生徒が選びます。

あまりにも人数が多くなってしまったクラスは、他のクラスに移動したい人が

いないか聞かれ人数調整がされていたようです。

 

メイン科目も選択科目もそうだったと思いますが、授業開始から2週間ほどは

どうしてもという場合のみ、科目変更が許可されていました。

大学の授業でまず参加してみてから決めるような形式です。

 

メイン科目と選択科目は似ているものがいくつかありました。

Outdoorとadventure sportなどです。私のように、興味を持ったものを被らないように

バランスを考えて取る人もいれば、好きなものをできるだけ多く取る人もいました。

 

私は3つとも異なる授業を選択して、結果授業内容には満足し、

授業によってタイプが異なる人と関われたので良かったです。

 
先生

ホイスコーレの先生は教員資格が必要なく、バラエティに富んでいます。

 

大学時の専攻を教えている人、趣味を極めたものを教えている人、

前職の仕事に関連したものを教えている人など、さまざまです。

 

また、1人が●●の先生なら、その人のパートナーは××の先生

△△の先生のパートナーは◇◇の先生というのが多く

つまり夫婦どちらも先生をやっていて、家族でこの学校に関わっています!

というような人ばかりでした。誰と誰がカップルなのか最初は混乱しました。

 

全員が人の前に立ち、教えたり何かを伝えたりすることに慣れているわけではなく

新しい先生も多いので常に試行錯誤していますが、みなさん人当たりは良かったです。

 

宿題

宿題は8割のクラスはなかったと思います。

あったとして個人で終わらなかった絵を終わらせておいてね(30分程度)

次のディスカッションに使えるようアンケート取っておいてね(2時間程度)

等で、フリータイムが多くある私たちにとっては時間を多くとられている感覚は

ありませんでした。

 

もちろん課題に対する満足度は人によって異なるので、沢山の時間をかけている人は

何人かいましたが、宿題が多すぎて困る!というのはありえません。

少ない宿題を、自分が満足できるクオリティで仕上げ、それ以外の時間を

どう充実させるかということに、みんな心を向けていたと思います

 

形式

ホイスコーレではとにかく体験を重視しています。

メイン科目では新しいことを先生からレクチャーされることもありましたが、

それもレクチャーされた内容をじゃあこれから実践しよう!となることが多く、

先生→生徒に一方的に話がされる割合は2割くらいだったように思います。

 

あとは森に行って自然の中を散策しながら内省をしたり、植物を観察したり。

映画を見て感想を共有したり、お互いの人生の転機となった事を話し合ったり。

プロジェクトをトライアンドエラーで実践し、たまに先生のアドバイスを貰ったり。

 

自分たちで体験して感じる、内省をする

この時間が多くの割合を占めていました。

 

うまくアウトプットできなかったらどうしよう…と後のことを考えて

緊張したり焦ったりする必要が少ないので、とにかくその時間を目いっぱい

感性を研ぎ澄ませて楽しむことが、ホイスコーレの授業時間を充実させる

ポイントの1つかなと思いました。